うるおいに満ちたもちもちの肌のために積極的に増やしたいコラーゲン。
基礎化粧品だけでなく、サプリや美容ドリンク、果てにはスープにお鍋! ……と、ありとあらゆるアイテムに配合されています。
しかし「食べても無駄!」「塗っても意味ない!」という噂を耳にして「じゃあ、どうやったらいいの!?」と混乱している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、知ってそうで実はよく知らない「コラーゲン」の正体と特徴について解説した上で、効率よくコラーゲンを増やす具体的な方法を紹介します。
コラーゲンは元々体内に存在するタンパク質の一種
コラーゲンはアミノ酸が結合してできている網目状に張り巡らされ肌を支えるタンパク質の一種で、人の身体をつくるタンパク質の約3分の1を占めています。
肌、骨、筋肉をはじめ歯茎や髪など全身のほとんどに存在し、炭水化物、脂質とともに三大栄養素と呼ばれ身体を構成するために重要な成分です。
コラーゲンは特に皮膚に多く含まれています。皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織と3構造になっていて、表皮の下の真皮層の約70%がコラーゲンでできています。
細胞同士をつなぎ合わせたり、支えたりして全身の部位の強度と柔軟性を保つ働きがあり、お肌のハリや弾力性をサポートしています。
年齢と共に体内で合成できるコラーゲンは減少していき、それが肌のたるみなどにつながります。年齢とともに肌がたるみ、シワができてしまうのこのためです。
また加齢以外にもコラーゲンの減少には原因があり、睡眠不足やストレス、食生活の乱れがあげられます。産後で忙しいママには当てはまる人も多いはず。
コラーゲンの多い肌は健康的でハリとうるおいがあり、美肌には欠かせない成分です。乾燥に悩んだら、コラーゲンを増やすことを意識してみましょう!
コラーゲンを効率よく増やす具体的な方法
1.継続的に!「食べ物から摂取する」
大前提として、コラーゲンを食べたとしても、そのまま体内にコラーゲンとして蓄積されたり、摂取することはできません。
タンパク質であるコラーゲンは、食べ物から摂取すると体内でアミノ酸に分解されます。
その後、吸収されて皮膚や関節に届くため、コラーゲンの多い食品を食べてもすぐに肌がぷるぷるもちもち!というわけにはいきません。
これが「コラーゲンを食べても無駄」という説の根拠です。
しかし、コラーゲンを食べるのが美肌にとって全く無駄というわけではありません。
分解後のアミノ酸は美肌には欠かせない成分です。ビタミンCと一緒に摂取することで吸収力が高まります。
コラーゲンが豊富な豚肉や手羽先、大豆製品やゼラチンとともに、レモンやオレンジ、野菜類などのビタミンCを豊富に含む食材を継続的に摂ることで、内側から乾燥に負けない身体がつくられていきます。
2.コラーゲンドリンクを飲み続ける
食品と同じく、コラーゲンを含む美容ドリンクを摂取してもアミノ酸に分解されてしまうので、直接的に体内のコラーゲンが増えるわけではありません。
しかし「コラーゲンドリンク」の中には、コラーゲンに加えて、身体がコラーゲンを生み出す力をサポートしてくれる栄養素がふんだんに配合されたものもあります。
たとえば資生堂の「ザ・コラーゲン」。コラーゲンを補給するだけでなく、何十年もの研究の成果から発見された、キレイを自分で生み出すための美容成分を配合しています。
表面のケアだけでなく、身体の中からキレイをつくるインナーケアに着目して「コラーゲンを飲む」という美容法を確立しています。
ミックスフルーツ風味で飲みやすいと評判で、内側からあふれる美しさをサポートしてくれるドリンクです。
脂質はゼロ、保存料も無添加でノンカフェインなので授乳中のママでも飲めるのが嬉しいですね!
3.コラーゲン配合の化粧品を使い続ける
コラーゲンは分子が大きく、スキンケアで肌に直接塗布しても表皮の角層部までしか浸透せず、真皮にあるコラーゲンそのものを増やすことはできません。
これが「コラーゲンを塗っても無駄」という説の根拠です。
しかし化粧品に配合されているコラーゲンは保湿成分として働き、うるおいに満ちた肌へと整える役割を担ってくれるという点では、美肌にとって無駄とは言い切れません。
コラーゲンを加水分解コラーゲン(コラーゲンペプチド)や、低分子コラーゲンなどに加工し、肌への浸透性を高める工夫をしている商品も多くあります。
こうしたコラーゲン配合の化粧品を使うことでコラーゲンが角質部に留まり、肌のバリア機能を高めてくれます。
肌バリアには乾燥や紫外線から守ってくれる役目もあるので、日々のスキンケアを継続してしっかりと行うことで、結果的に乾燥に負けない肌へ導いてくれます。
コラーゲンの美容効果や効率的な増やし方のまとめ
肌のコラーゲンを直接的に増やすことは、食べ物やドリンク、化粧品を使っても難しいといわれていますが、美肌に良い食習慣、生活習慣を積み重ねることで、コラーゲンを増やすことはできます。
毎日ちょっとした工夫でコラーゲンを意識して、乾燥に負けない肌を内側からつくりましょう!