「乾燥肌さんはセラミド入りのスキンケアを選びましょう」と、よく耳にしますが、セラミドがどのような成分でどんな特徴があるのか具体的に知っていますか?
この記事では、基礎化粧品によく含まれている4種類のセラミドの具体的な特徴と効果について解説した上で、セラミド配合のおすすめスキンケアアイテムを紹介します。
セラミドの種類と効果について
1.ヒト型セラミド
酵母などを利用して、人間の皮膚にあるセラミドに似せてつくられたセラミドです。
ヒトが持つ12種類のセラミドのいずれかに似た構造となっています。
他のセラミドに比べて保湿力がより高く、角質層までしっかりと浸透し、肌の奥までうるおいを届けます。
肌に元々あるセラミドに近いため、肌への負担が少ないのも嬉しいポイント!
セラミドの中でも、高保湿で肌のバリア機能を高め浸透が良いので、乾燥肌で悩むママには特におすすめの成分です。
成分表記では「セラミド1」のようにセラミドの後に数字が入っているか、「セラミドNP」のようにセラミドの後にアルファベットが入ります。
ココがポイント
表示名:セラミド1、セラミド2、セラミドNPなど
2.天然セラミド
名前の通り天然成分として自然界に存在しているセラミドで、合成で作られるものではなく、動物や植物から抽出したセラミドです。
ヒトが持つセラミドに似た構造を持っていて肌なじみが良く保湿力が高く、水と油の両方になじむ性質を持っています。
皮膚への浸透力に優れていて、使い続けることでセラミドを増やすことが期待できる成分で、崩れた肌のバリア機能や肌荒れを改善する効果が期待できます。
天然セラミドが配合された化粧品は高い効果を発揮しますが、一方で原料として希少性が高く、高価なため配合されている化粧品も高くなってしまうという難点もあります。
即効性のある効果を期待したい場合、天然セラミドの配合された化粧品はおすすめです!
ココがポイント
表示名:ビオセラミド、セレブロシドなど
3.植物性セラミド
小麦胚芽や米ぬか、ユズの果実などから抽出した植物由来のセラミドです。
ヒトの体内のセラミドとは一部構造が異なり、ヒト型セラミドや天然セラミドに比べると効果は下がる傾向がありますが水分保持や保湿作用はあります。
しかし安全性が高く肌にも優しいため、敏感肌の人におすすめできる成分です。
飲むタイプのセラミドサプリによく使わているのが、この植物性セラミドです。
ココがポイント
表示名:米ヌカスフィンゴ糖脂質、ユズ果実エキスなど
4.類似セラミド
セラミドに類似した物質を、研究開発されつくられらセラミドです。疑似セラミドとも呼ばれています。
石油原料から生成されるため安価に大量生産を行うことができ、比較的リーズナブルな価格で多くの化粧品に配合されています。
ヒト型セラミドや天然セラミドと比べると保湿力や肌なじみは劣りますが、続けやすい値段の化粧品で、まずは類似セラミドが配合されている化粧品からトライすることもおすすめです。
ココがポイント
表示名:ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドなど
セラミドが配合されたおすすめの化粧品
エトヴォス 「モイスチャライジングセラム」
エトヴォスは皮膚科学を研究する医学博士監修のもとで商品開発を行っていて、スキンケアシリーズはヒト型セラミドをはじめ、アミノ酸などの高機能美容成分を配合しています。
特に「モイスチャライジングセラム」は@コスメでベストコスメの受賞をはじめ、数々の美容雑誌に取り上げられている人気の商品です。
高保湿成分のヒト型セラミドを5種類、ヒアルロン酸やアミノ酸、さらには保湿効果と整肌効果のある花のエキスなども配合され、肌のキメの整った乾燥に負けない肌へ導いてくれます。
1本で美容液と乳液のダブルの保湿効果が得られるのも忙しいママにも嬉しいポイントですよね。
石油系界肌への優しさにこだわり、面活性剤、鉱物油、シリコン、タール系色素、合成香料、パラベン、アルコールといった肌の刺激となる成分も含まれていません。
ディセンシア 「アヤナス クリーム コンセントレート」
ディセンシアはポーラ・オルビスグループの敏感肌専用のブランドです。
「アヤナス クリーム コンセントレート」の特徴は保湿成分をヒト型セラミドで囲み、カプセル化して通常のセラミドの20分の1のサイズに濃縮した保湿成分、「セラミドナノスフィア」が配合されていること!
特許を応用したディセンシアの独自技術である「ヴァイタサイクルヴェール®」でバリア膜を形成し、水分蒸発を防ぎます。
肌の奥までうるおいを届け、乾燥肌に負けないハリのある肌へ導いてくれます。
セラミドの種類とそれぞれの効果まとめ
ひと言にセラミドと言っても、その働きや効果には違いがあります。
セラミドの違いを理解し、自分に合った化粧品をみつけて乾燥肌を改善しましょう!