産後の乾燥肌には、ホルモンバランスの乱れや寝不足、授乳による水分や栄養不足など、さまざまな原因があります。
育児や家事で毎日忙しいママにとってはできるだけ効率よく乾燥肌の原因を解決したいですよね。
そこでおすすめなのが食事に保湿力アップが期待できる食べ物を取り入れること。毎日の食事を少し工夫するだけなので、明日からすぐにでも始められます!
この記事では産後の乾燥肌におすすめの「保湿力アップが期待できる食べ物」を紹介します。
乾燥肌対策に欠かせない栄養素は
高保湿成分入りの化粧水で乾燥肌に直接水分を届けることも大切ですが、食事で身体の内側から栄養を届けることも効果的です。乾燥肌対策に有効な栄養素を紹介します。
1.美肌に最重要なのは「タンパク質」
タンパク質は細胞細胞の原料となる栄養素。筋肉や臓器などの身体づくりに欠かせないものです。もちろん髪や肌も大部分がタンパク質でできています。
体内に摂取されアミノ酸に分解されます。アミノ酸は肌のうるおいを守る天然保湿因子の材料になる栄養素で、アミノ酸が不足すると水分量が減り、肌が乾燥してしまうのです。
肉や魚、大豆製品、卵や乳製品に多く含まれています。
2.バランス良く摂りたい「ビタミン」
- ビタミンB2:皮膚の保護や再生をする栄養素でレバーや牛乳、アーモンド、納豆に含まれています。
- ビタミンC:コラーゲンの生成を助ける働きがあり、柑橘系のレモンやオレンジなどに多く含まれています。
- ビタミンE:肌のバリア効果を高めたり、細胞の酸化を防いでくれる役割があり、ナッツ類やごま、アボカドに含まれます。
一口にビタミンといってもその効果はさまざまなので、バランスよく摂取することが大切です。
3.体内では作ることのできない「必須脂肪酸」
必須脂肪酸は肌の細胞膜を作る栄養素で、不足すると肌がカサついたり皮膚が薄くなるといった皮膚疾患を招きます。人間の体内では作ることができないので、食事から摂取する必要があります。
食材では青魚やアマニオイル、エゴマ油などに多く含まれています。
保湿力アップが期待できる食べ物(かんたんレシピ付)
ここでは特に保湿力アップが期待できる栄養素がバランスよく含まれたおすすめ食材と忙しいママでも手軽に取り入れられるかんたんレシピを紹介します。
1.美肌成分の宝庫「青魚」
アジ、イワシ、サバ、サンマなどの青魚は乾燥肌対策の改善に効果的な不飽和脂肪酸が多く含まれ、ゼラチン質はコラーゲンを豊富に含んでいるので保湿効果をアップさせてくれます。主に皮に付着しているので、この部分を食べることにより摂取することが可能です。
そのほかにも良質なタンパク質やビタミンが含まれていて、乾燥肌を改善に効果的です。
青魚は煮たり焼いたりするイメージが強く敬遠されがちですが、缶づめを使えば手軽にしかも骨までまるごと摂取できますよ!
かんたんレシピ
サバ缶ブロッコリーパスタ
- フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて火にかける
- ビタミンを多く含むブロッコリーを細かく切って炒めサバ缶を加える
- ゆでたパスタを加えて塩・こしょうで味を整えて……できあがり!
2.森のバター「アボカド」
「森のバター」と言われるほど栄養価の高いアボカド。
特にビタミンが豊富で肌荒れや乾燥、シワを防いでくれます。また肌の新陳代謝を促してくれるので、ターンオーバーを正常な状態へと導いてくれます。
アボカド納豆丼
- アボカドを一口大に切る
- 納豆に付属のタレをかけてよく混ぜる
- アボカドと納豆を温かいご飯の上に乗せ、卵の黄身とめんつゆをかけて……完成! お好みで海苔やわさびと一緒にめしあがれ!
アボカドと納豆のコラボは乾燥肌対策の最強コンビ! 納豆は高タンパクで栄養価が高く、「大豆イソフラボン」という成分は女性ホルモンと似た働きをするのでコラーゲンの生成を助けてくれます。
3.身近な健康食品の代表格「ヨーグルト」
赤ちゃんのお世話や家事で忙しいと、ついつい小腹が空きますよね。そんなときはヨーグルトがおすすめです。
ヨーグルトには肌のバリア機能を高めるセラミドの量を増やす作用があるといわれていて、肌の水分を維持する働きをしてくれます。
効率よくタンパク質を摂取でき、さらに腸内環境を整えてくれるので、便秘に効果的なのも嬉しいですよね。
ヨーグルトをそのまま食べるのも良いですが、食材を加えてさらに保湿アップを目指しましょう!
アーモンドはビタミンやミネラルなどの栄養価が豊富に含まれているので、ヨーグルトに混ぜて食べると乾燥肌対策に効果的です。甘みが欲しいときは、きな粉やはちみつを加えても良いでしょう。
保湿力アップには「青魚」がおすすめ
特におすすめの食べ物は最初に紹介した青魚です。家事に育児に忙しいと、比較的調理が簡単なお肉を食べる機会が増えてしまうのでないでしょうか?
お肉も栄養価が高いので摂取したい食材ですが、食べる機会が減少しがちな青魚も意識して積極的に食べるようにしてみましょう。
紹介したように缶詰を使うと、保存もききますし料理も簡単です。
少し意識して栄養価の高い食材を取り入れることで、乾燥肌も改善されていきます。赤ちゃんのような水分溢れるもちもちの肌を目指して、美味しい食事を心がけましょう!