出産が終わり、ついに対面できた赤ちゃんはとっても可愛い!
でも、退院後は毎日赤ちゃんのお世話に大忙し。自分の時間が全く取れず、スキンケアもおろそかになっていませんか?
特に産後は、妊娠する前と比べて肌の乾燥が気になる方が多いようです。
この記事では産後、乾燥肌になってしまう原因と根本的な解決方法をご紹介します。
産後、乾燥肌になってしまう原因
産後、乾燥肌がひどくなってしまう原因は大きく分けると以下の3つに分けられます。
1.ホルモンバランスの乱れ
妊娠・出産・授乳により、女性の体は大きな変化を遂げます。この変化に大いに関わっているのが女性ホルモンです。
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女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」という名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
- エストロゲン(卵胞ホルモン):女性らしい体をづくりをサポートする
- プロゲステロン(黄体ホルモン):子宮内膜の維持、乳腺の発達など妊娠出産に適した体作りをサポートする
妊娠していないときは、エストロゲンとプロゲステロンが交互に増加と減少を繰り返し排卵と生理を繰り返しますが、妊娠中は出産にむけてどちらのホルモンも増えていき、出産時にピークを迎えます。
しかし出産した次の瞬間、これらのホルモンの分泌は急激に減少。産後1〜2週間で分泌量はほぼゼロになります。
この急激な女性ホルモンの変化が体や心に大きな影響を及ぼすため、お肌が乾燥して以前よりも敏感になってしまうのです。
2.睡眠不足
新生児〜乳児期は授乳やオムツ替えで夜中に夜中に何度も起きなくてはなりません。
1歳を目前に控えた頃、ようやく落ち着いたかと思ったら、今度は夜泣きが始まる子が多いので、出産から1〜2年のママは基本的に寝不足状態が続きます。
睡眠不足になると身体や心が辛いだけでなく、お肌にも悪影響が現れます。なぜかというと、寝不足や過労で成長ホルモンが通常より分泌されにくくなってしまうからです。
成長ホルモンは一般的に背を伸ばしたり、筋肉の発達を促すものとして知られているので成長期の子どものものと思われがちですが、大人にとっても代謝を促す重要なホルモンの一つです。
つまり成長ホルモンの分泌が減ってしまうと代謝が悪くなり、肌の調子が悪くなってしまうのです。
成長ホルモンは就寝中にもっとも分泌が多くなり、疲れた身体や脳を回復させたり、肌を健やかな状態へ導いてくれる効果があるのですが、まとまった睡眠時間が取れない状態では分泌されにくくなります。
ホルモンバランスの急速な変化で体も心も大変なのに、ゆっくり寝ても居られないのがママの辛いところですよね。
3.ターンオーバーの乱れ
皮膚の組織は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。
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一番上の表皮の一番奥にある基底層から新しい肌細胞がつくられ、それが上へと押し上げられて肌の表面に出てきます。この細胞の生まれ変わる一連の流れがターンオーバーです。
ターンオーバーは通常時は約28日周期で繰り返されているのですが、産後はホルモンバランスの急激な変化や寝不足、ストレスで肌のターンオーバーが乱れてしまいがち。
その結果、乾燥や肌トラブルが起こりやすくなってしまうのです。
4.授乳による水分や栄養の不足
母乳で赤ちゃんを育てるママは、授乳による水分や栄養の不足も乾燥肌の原因になっていることも。
母乳は主に血液。血液を作るためには、鉄分や水分が欠かせません。
ママが摂取した栄養や水分は母乳に優先的に使われるため、ママ本人の水分が不足しがちになります。
産後の乾燥肌を解決する方法
産後の悩ましい乾燥肌にはどのような対処が必要でしょうか?
ここでは基本的な対処法を3つご紹介します。
1.とにかく保湿を心がける
乾燥肌対策で最も重要なのが保湿。
妊娠、出産前は乾燥知らずの健康的な肌だった方ほど、赤ちゃんのお世話で忙しくなると忘れてしまいがちです。
まずは1日の大半を過ごす家の中が不快になるほど乾燥していないか、湿度計で確認しましょう。
室温や時計も見られる温湿計は1,000円以下で購入できます。
エアコンや加湿器の湿度チェッカーを利用するのも良いかもしれませんが、置いてある場所によって温度や湿度はかなり異なります。
持ち運びできる小型タイプの温湿計は赤ちゃんの体調管理にも役立つものなので1台持っておくことをおすすめします。
室内で快適に過ごせる湿度は40〜60%が目安と言われています。乾燥しやすい冬は10%以下になっていることも多いので、加湿器などで湿度を調整しましょう。
洗濯物を家の中に干したり、濡れタオルをかけたりするだけでも十分に効果があります。
次に手持ちの基礎化粧品(スキンケアアイテム)を見直します。
産後、急に乾燥が気になるようになった方はホルモンバランスの乱れや生活の変化で今まで使っていた化粧品が合わなくなっている可能性が高いです。
これまで普通肌、脂性肌だった方は特に敏感肌には刺激になってしまう成分が入ったものを使っている可能性が高いので、乾燥肌を解決するためにも一度成分をチェックしてみましょう。
2.栄養バランス良い時短レシピを活用する
「赤ちゃんのお世話が大変で食事をしっかり作っている時間なんてないよ!」というママも多いはず。
「母乳のために鉄分豊富なひじきや切り干し大根を食べましょう!」と、言われても寝不足&赤ちゃんのお世話が大変な時期に煮物を作るのは面倒というか……もはや無理ですよね。
そんな時は混ぜるだけ、和えるだけの簡単レシピを活用しましょう。
ひじき、切り干し大根を水で戻し、ツナとマヨネーズで和えるだけで簡単に栄養満点な一品が完成します。
また骨まで食べることのできるサバ缶もおすすめです。温かいご飯にサバを乗せ、オリーブオイルと醤油をたらすだけで火を使わず簡単ランチができちゃいます。
赤ちゃんにも、そしてママのためにも、手を抜きつつ美味しく栄養があるものを心がけましょう。
混ぜるだけ、和えるだけが辛いときは宅配のミールキットや市販のお弁当に頼っても構いません。
忙しすぎたり気力がなかったりして十分に食事をしていないと感じている方は、まずはしっかりとタンパク質やビタミンなどの体作りの基礎となる栄養をとることを意識しましょう。
3.周囲にサポートを得てストレスや睡眠不足を解消する
育児は一人では行き詰ってしまいがちなので、パパや両親、義両親や地域のサポート制度をうまく活用することも大切です。
赤ちゃんがお昼寝している間にママも仮眠を取ったり、外の空気に当たって深呼吸してみたり……意識してリフレッシュする時間をつくるようにしましょう。
乾燥肌を早く解決するにはスキンケアの見直しがおすすめ!
産後の乾燥肌ケアには様々ありますが、すぐに取り入れやすく、効果が目に見えて早いのは基礎化粧品の見直しです。
お気に入りの化粧品でケアする時間はリフレッシュにもなりますよね。
赤ちゃんと過ごす時間ももちろん大切ですが、ママ自身のこともいたわってあげてくださいね。